鍼灸師(はり師きゅう師)の主な就職先としては、鍼灸院、接骨院、病院及び福祉施設等の医療施設がほとんどです。そのため、鍼灸師(はり師きゅう師)専門学校を卒業して就職する場合には、これらの選択肢の中から就職先を選ぶことになります。
また、鍼灸治療によってダイエットや美肌を目指すことができるために、美容分野での需要も多くなっています。更に、スポーツ分野でも、鍼灸治療の自然治癒力を高める効果が注目されており、スポーツの現場でのニーズも高まっています。
医療の分野に限らず、幅広い分野での活躍が期待されており、鍼灸師(はり師きゅう師)の就職先は広がっています。近年の就職状況は、鍼灸師(はり師きゅう師)が売り手市場となっており、就職希望者よりも求人数の方が多くなっているため、必ず就職できる状況ですので安心してください。
分野 | 種別 |
---|---|
医療 | 病院、クリニック、助産院 |
鍼灸院 | 独立開業、治療院、訪問 |
福祉 | リハビリテーションセンター、保健施設、介護施設 |
美容 | リラクゼーションサロン、美容鍼灸院 |
スポーツ | 企業チーム、スポーツ関連施設 |
進学 | 大学院、海外留学 |
教育・研究 | 鍼灸教育機関、医療系研究施設 |
将来性がある鍼灸師(はり師きゅう師)就職1年目の年収は、病院や施設によっても異なりますが、約350万円という状況になっております。他の仕事と比べても、就職1年目の年収としては良いほうの状況ではないでしょうか?このように、鍼灸師(はり師きゅう師)は収入面でも安心な状況です。
次に、鍼灸師(はり師きゅう師)の求人票をご紹介します。ただし、施設により求人票の内容は異なる状況ですので、参考としてご覧ください。ぜひ、現在の勤務状況と比べてみてください。
月額給与 | 210,000円(経験年数加算あり) |
---|---|
(内訳)基本給:190,000円 | |
資格手当:20,000円 | |
諸手当 | 住宅手当:上限20,000円/月 |
通勤手当:上限50,000円/月 | |
扶養手当他 | |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 年2回 |
保険等 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険 |
定年制 | 有(正規職員65歳定年) |
勤務時間 | 8:30~17:30 |
休日 | 4週8休+祝日 |
休暇 | 有給休暇10日(勤務6か月後に付与) |
福利厚生 | 退職金制度・ユニフォーム貸与他 |
将来性がある鍼灸師(はり師きゅう師)は、文系・理系は関係ない仕事なんです!それでは、なぜ鍼灸師(はり師きゅう師)が、文系・理系は関係なく活躍できる状況なのか?
医療従事者には文系と理系両方のセンスが必要であり、特に鍼灸師(はり師きゅう師)の仕事は医療系の中でも、文系のセンスが最も役に立つ仕事であると考えられています。それは、一般的に文系の方が優れているといわれる対話能力、文章表現力及び心理的な洞察力等、鍼灸師(はり師きゅう師)の仕事を行うにあたり必要な状況だからです。
また、鍼灸師(はり師きゅう師)の仕事を行うには、医療の知識と技術に加え、人とのコミュニケーション能力が必要になります。文系での教養部分を中心とした知識と経験は、人とのコミュニケーション能力を養うのに大変活かされます。
さらに、鍼灸師(はり師きゅう師)の仕事は、文章を書く力も大変重要となります。文章を書く力・文章の読解力というのは、逆に文系の方のほうが得意とするところですので、就職に大変有利な状況になります。